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唐津焼 王天家窯二代目の日記です。非常に低血圧で朝起きれません。それでもめげずに頑張って作淘しています。とてもきまぐれな性格なので時々しかアップしないかもしれないけど応援よろしくお願いします!


by f92q
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究極の男



究極の男  「金工師に会って来たんだってな」

ぼく     「はい ものすごく優れた人だったです なんというかこんな
        場所にいてはいけない人だと思います」

ぼく     「もっと良い場所 大学の教授とかにふさわしい人だと思います」


究極の男   「そうだな あういう人なかなかいないよな 実際かれは教授に
       なりたがってる 試験も受けたがすべて落ちたよ」


ぼく     「そうですか・・もったいない」


究極の男   「もったいないか・・・」


究極の男   「実はオレはかれが教授になることは反対だ」


ぼく      「なんでです? 生活も安定するし 何も気にせず自由に
         製作できます」 
 

究極の男   「でも 反対だ・・・」


ぼく       「そんな なぜですか?」

究極の男   「すべてが手に入ってしまうからさ・・」

ぼく       「すべてが手に入る?」


究極の男  「そうだよ 収入は心配しなくていい まわりは何もわかってない
       学生だ 批判することはあっても批判されることはなくなる
       それではダメだ・・」

ぼく    「はあ・・」



ぼく    「あの人教えるのも かなり上手いです あんな人が
       教授になったほうが世のために絶対良いです」


究極の男  「そうだな たしかに・・ でも」


ぼく    「でも?」


究極の男   「やっぱりダメだ」




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by f92q | 2014-09-27 22:35

デザイナー



旅人  「 最近ぼくみたいなヨーロッパでデザイン学んだ人間が日本の伝統工芸を
     新しくデザインするって話をよく耳にするよ」

ぼく  「はあ そういう話よく聞きます」


旅人  「そういうのってあんまりパッしないよな まあ ものごと
     そんなに上手くいくもんじゃないけどね」


ぼく  「そうですね」 


旅人  「僕と一緒にヨーロッパにデザイン学びにいった友人がいる
     そいつはとっても優秀だ人間も良い かれが日本の伝統工芸を
     新しくデザインする仕事をよくやってるでもぱっとしてないな」

旅人  「なんで上手くいかないかわかるかい?」

    
ぼく  「うーん わかりません」
     
旅人  「彼はとても頭の良い奴だよ しっかりとしたコンセプト
     消費者が何を求めてるか とか様々な角度から物事考え
     ていきずまった伝統工芸を新しくデザインしようとした」


旅人  「でもパッしなかった」


ぼく  「なんでですか?」 


旅人  「北方謙三の三国志読んだことあるかい? 」

ぼく  「ないです」

    
旅人  「諸葛孔明がでてくるシーンがあるんだ
     かれはとても優れた軍師だ あらゆる不可能も可能にする
     そんな諸葛孔明が戦場に出るんだ 軍師ってのは前線には
     いかなくて 陣の後ろで指揮するもんだろう でも馬に乗り
     剣を振りかざし敵と戦う いつ死んでもおかしくない」

ぼく  「それがどうしたんです?」


旅人  「つまりだ 優れたデザイナーだからってただ 優れたコンセプト
     を考えるだけではダメだってことだよ 陶芸をデザイン
     するんだったら汚れてもいいから土にまみれるべきだよ
     下手でいいからロクロをしてみるべきなんだよ良いデザインとか
     コンセプトは頭の中で生まれるんじゃなくて体で生まれる
     ものなんだよ」

ぼく  「事件は会議室で起きてるんじゃない 現場で起きてるですね」


旅人  「古いね」




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by f92q | 2014-09-26 19:59

ブス界の美人



キリスト 「やきものが上達するコツは何だと思う?」


ぼく   「古陶磁の研究でしょ もちろん」


キリスト 「そうだね たしかにそれも良い方法だ だけどイマイチだ」


ぼく   「じゃあ 何ですか?」


キリスト 「やきもの以外にあらゆる 美術品を見ることだよ 絵にしろ
      現代アートにしろ」

   


キリスト 「こういう話をしよう」

キリスト 「ぼくは とても特殊な学校にいた特殊な技術を習得するためだ 
      その学校は男子がほとんどで 女子が数名程度なんだ」

     
キリスト 「こういう学校では とてもおもしろいことが起こる 何だと思う?」


ぼく   「わかりません」

キリスト 「こういう特殊な学校に来る女性は あまり美人はこない
      というよりひどい女性ばっかりだった」

キリスト 「でもこの学校にきた不美人はなんとモテだすんだ
     どんな不細工な女性でも必ず彼氏がいた」

ぼく   「なぜですか?」


キリスト 「じつをいうと男子生徒はこの学校の限られた不美人な女子生徒
      を取り合って争うんだ まるでブス界の美人を探すように」


キリスト 「少し視野を広げてみれば 遠くの違う地区の学校に美人がたくさん
      の女子大があるんだよ」 

キリスト 「もちろんぼくは その学校まで遠征して美人な女性とつきあった」


キリスト 「どういうことかわかったかな?」

ぼく   「わかりません」


キリスト 「ものごとの良しあしは比較で決まる 狭い視野でものごとを
      判断してはいけない おおきな視野になるほどものごとは鮮明
      に見えてくるってことさ」







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by f92q | 2014-09-24 21:30

キリスト2




ぼく   「でもこの飯洞甕窯の茶碗おもしろいですよ」


キリスト 「そうだよ たしかにこの茶碗良いと思うよ 」


ぼく   「やっぱり そうじゃないですか」


キリスト 「ただ 現代の作家が同じようにつくってもダメだんだよ」



ぼく   「なぜです?」


キリスト 「現代の唐津焼は美術品として扱われてんだよ 美術品とは
      高級品のことだよ 最高のセンスで選び抜かれたものなんだ」
      
 
     

キリスト 「昔の古唐津は良いものもあるが駄作というかできそこないみたい
      なものもある 現代のトップで売れてる作家はそこを見極めて
      しっかりとした技術で神経の張り詰めたものを作ってる」 

ぼく   「でも唐津にはヘタウマなおもしろさもあります」   


キリスト 「たしかに 昔のわけのわからないというか無我の境地みたいな
      ものの良さもあると思う でもそれは 昔の名もなき陶工だから
      できたことであって 現代の欲にまみれた個人作家が昔のわけの
      わからない作品を真似しようとしても到底不可能なんだ」



キリスト 「知恵の実を食べた人間のように」




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by f92q | 2014-09-21 19:55

ガォー!!







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by f92q | 2014-09-19 12:59

キリスト


ぼく  「この茶碗 古唐津の飯洞甕窯の茶碗ですね 初めてみました」


キリスト 「そうだよ この茶碗 君はどう見る?」


ぼく  「なんというか素朴で抽象的な紋様がおもしろいですね」


キリスト 「たしかに素朴だね 土練りもやってない高台が空気で膨張してる」


キリスト 「でも現代では売れないねこの茶碗」


ぼく   「は?」


キリスト 「高台もこんなに小さいし バランスもいまいち」


ぼく   「そこがいいんじゃ・・」


キリスト 「古唐津だから すべての作品が良いって思ってしまう所がある
      現代の作家で売れない人はそういう見方してるからさ」

ぼく   「なるほど」


キリスト 「この世界って案外 頭の固い人多いんだよ何というかこだわり
      過ぎるというか たとえば薪で焼いたら良いものが絶対出来るとか」 


キリスト 「じつは そんなことない 薪もガスも変わらない 要は炎が土に
      熱量をどんな風に与えてるだけさ たしかに 極めて良いものは
      薪での方が取れる でもそれは ガスでもそれに近いものを
      つくるのも可能だと思う」    

ぼく  「ホントですか?」


キリスト 「陶芸とは科学だよ」







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by f92q | 2014-09-18 21:11

シャオリー(消力)3


旅人 「今日も君は執着してるね」


ぼく 「は?」


旅人 「作ろうとしたらダメだし 描こうとしたらだめだよ」


ぼく 「はぁ」


旅人 「作ろうとしたら作れるけど 描こうとしたら 描けるけど
    それは本当にできたとはいえないんだ」


ぼく 「なんです?」


旅人 「偉大な作家は その脳のでかいスペックで執着を消しさってる
   強力な毒でも大海に混じれば無毒化されていくように
   凡人がそれを可能にするには 並大抵のことではないはず」

ぼく 「欲をなくすとか」


旅人 「そうだな欲をなくす・・・というより 画家とか陶芸家とか
   名乗ったその瞬間から欲が生まれ同時に執着も生まれる」


ぼく 「つまり究極のリラックス シャオリー(消力)には到達できない・・・」




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by f92q | 2014-09-16 22:07

クゥーン。。。






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by f92q | 2014-09-15 19:05

ジローラモ


旅人  「 ぼくは 現在ボートのデザインやってるんだ
     日本には10人位しかいない職業なんだ」

ぼく  「10人」


旅人  「イタリアの会社に勤めてたんだけど 男性は朝から 女性に可愛い
     可愛い言ってたよ こんなこと日本の会社でやったらセクハラで
     訴えられるだろう」

ぼく  「そうですね」 

旅人  「可愛いって言われた女性も素直に喜ぶんだよ 実際 言う男性も
     カッコイイし絵になってるんだ それが例えおじさんでも」


ぼく  「ジローラモさん・・」


旅人  「イタリアって国はこんな感じでおちゃらけたようにしてて
     トップはとっても賢いんだ かれらは自分達がおちゃらけてるって
    ことをよく理解してる理解したうえで ちゃんとやりくりしてるんだ」


旅人  「それに 貴族って立場の人の規律がしっかりしてる 貴族だから
    世のために役に立つことをしようとする これは日本にはないこと
    だと思う それぞれの階級のひとが自分の役目をまっとうする」





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by f92q | 2014-09-14 11:20

ストロークの長さだな



ぼく   「絵も 描かれるんですね」


金工師  「そうだな真のプロフェッショナルってのは
      平面も立体両方こなせるもんだよ」


ぼく   「はあ」


金工師  「あとはストロークの長さだな」


ぼく   「ストロークの長さ・・」


金工師  「デッサンってのは 基本ストロークが短けえ」


金工師  「だから長い線とか描けないんだな」


ぼく   「なるほど」


金工師  「あと見ながら描く 見て描くってのがある」


ぼく    「なんですか それは」


金工師  「そうだな なんというか・・今は言葉で説明できない」







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by f92q | 2014-09-13 17:40