器にキス
2011年 03月 05日
展示会終盤ぐらいに一人の品のいいおばさんが会場の来られた。
そのおばさんはひたすらみんなの器をさわりまくる。
ただならぬものを感じ話しかけてみる。
「うちにある茶碗を見せたい、器とキスすればふち作りのことが
もっとわかる。」と話しておられた。
そんな感じでその日は帰られた。
展示会終わって片付けをしていた時
電話がかかってきた。「今から会いたい家にある茶碗を見せたい。」
という話だった。
上野から一駅と電話で聞いていたので
快く承諾した。
しかし実際詳しく聞いてみると一駅はただの一駅でなかった。
なんとそこは千葉県だった。
今更断わるわけにもいかず僕と友人たちは、その場所に向かった。
行く途中電車の中で友人から小言をいわれた。
駅に着くとおばさんが迎えに来られ
そのままマンションに連れて行ってもらった。
そして、おもてなしを受けた。
茶碗も出てきた。それはすばらしい志野の茶碗だった。
ふっくらとして温かい
おばさんは落ち込んだとき、その茶碗をさわり癒された
と言われた。
さっそくミネラルウォーターが注がれる。
無作法な手つきでそれをいただく。
そして器とキスをする。
なんてやわらかであたたかいんだろう。
こんなふうに使う側が癒されるような器をつくりたいと僕は思った。
そのおばさんはひたすらみんなの器をさわりまくる。
ただならぬものを感じ話しかけてみる。
「うちにある茶碗を見せたい、器とキスすればふち作りのことが
もっとわかる。」と話しておられた。
そんな感じでその日は帰られた。
展示会終わって片付けをしていた時
電話がかかってきた。「今から会いたい家にある茶碗を見せたい。」
という話だった。
上野から一駅と電話で聞いていたので
快く承諾した。
しかし実際詳しく聞いてみると一駅はただの一駅でなかった。
なんとそこは千葉県だった。
今更断わるわけにもいかず僕と友人たちは、その場所に向かった。
行く途中電車の中で友人から小言をいわれた。
駅に着くとおばさんが迎えに来られ
そのままマンションに連れて行ってもらった。
そして、おもてなしを受けた。
茶碗も出てきた。それはすばらしい志野の茶碗だった。
ふっくらとして温かい
おばさんは落ち込んだとき、その茶碗をさわり癒された
と言われた。
さっそくミネラルウォーターが注がれる。
無作法な手つきでそれをいただく。
そして器とキスをする。
なんてやわらかであたたかいんだろう。
こんなふうに使う側が癒されるような器をつくりたいと僕は思った。
by f92q
| 2011-03-05 12:50